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【必読!】公務員看護師のメリット・デメリット〜元自衛隊看護師が語る魅力〜

こんにちは!元自衛隊看護師、まいです🧚♡

サブタイトルにもある通り、私は自衛隊看護師ってとても特殊でやりがいのある仕事だと感じています。

はじめに一般的な公務員看護師のメリット・デメリットについてお伝えした後に、自衛隊看護師の魅力を語らせていただきます。

 

 公務員看護師とは

公務員看護師とは、国や地方自治体などが雇用主である公的な機関で働く看護師のこと。公務員の身分がある看護師です。

公務員看護師は大きく分けると、
「国家公務員」「地方公務員」「準公務員」の3種類に分けられます。

 

 公務員看護師の種類

 国家公務員

国の機関である官公庁に勤務する看護師

職場の例🏥

  • 宮内庁病院(宮内庁)
  • 医療刑務所(法務省)
  • 自衛隊病院(防衛省)
  • 衛生科部隊(防衛省)
  • 国立ハンセン病療養所(厚生労働省)
  • 看護系技官(厚生労働省)

 地方公務員

都道府県や市町村など、自治体が運営している公立病院に勤務する看護師

職場の例🏥

  • 各自治体の保健所・保健センター
  • 都道府公立病院、市立病院・診療所
  • 公立の教育機関(看護学校など)
  • 児童福祉機関(保育園・保育所など)

 準公務員

公的病院に勤務する看護師

職場の例🏥

  • 国公立の大学病院
  • 国立・公立病院機構
  • 国家公務員共済組合(KKR病院)
  • 国立がん研究センター
  • 赤十字病院(日本赤十字社)
  • 済生会病院
  • 労災病院
  • 健保連病院
  • 厚生連病院

 

 公務員看護師のメリット・デメリット

 メリット

安定

雇用と給与の安定は確実に民間より守られています。

民間より給料が高い

年収にすると30〜50万円ほど民間より高いと言われています。これはボーナスが高いことが影響しています。

福利厚生が充実

各種手当が充実しています。また育児休業は3年まで取得できます。

教育制度が充実

定期的な研修や専門分野のキャリアアップの支援は多く行われています。

 

 デメリット

雇用保険の加入・失業保険の利用ができない

公務員は原則雇用保険に加入できません。退職しても失業保険をもらうことができません。

副業禁止

年功序列制度

自分の能力を発揮して職場に貢献した場合、ボーナス等で多少評価されますが、年収はさほど変わりません。数万円程度です。

 

 公務員看護師に魅力を感じている人へ注意点!

 給料の落とし穴

メリットにもあげたように給料が安定していることは、公務員看護師の魅力の一つです。しかしこれはボーナスを含めた年収であって、実は月収はさほど高くありません。「給料良いって世間では言われているけど、一般の病院で働いている看護師友達の方が給料が高いよね〜。」なんて会話は、現場の20代看護師がよくしています。

 

以下の2点を理解しておく必要があります。

公務員なので、一般病院と比べると働き場所によっては経営破綻となる可能性が低い。つまり、安定した給料を継続してもらえる可能性が高いということ。

公務員は徐々に給料が上がるため、勤続年数が長ければ長いほど給料が増え続ける。ということ。体感では30歳以降から、月収が一般病院の看護師に給料が追いつくイメージでした。そしてそこから同世代看護師より給料は増え続けます。一般病院だと、スキルや役職手当、夜勤手当が無いと、なかなか給料は伸びません。

 

上記2点を理解しておくと、就職してから「こんなはずじゃなかった!」と思うことがなくなりますよ。

 

 定年まで勤務せず、依願退職をした場合

これは私が経験して痛感したことです。公務員なので退職までに時間を要することはある程度覚悟できていました。しかし実際に退職するとなると、退職相談し始めた時点で“もう早く職場から離れたい!”と思うのが人間です。

10年以上働いてきた中で見てきた退職した人は、退職理由に関わらず9割は退職前に病みがちです。程度は人によりますが、最後まで仕事を続けることができなくなる人も一定数いました。

なので、「結婚したらすぐに辞めるんだ」と決意している人は退職までに予想以上に時間を費やしてしまい妊活に進めない可能性があったり、「自分はメンタルが弱いな」と感じている人は退職時につらい状況になる可能性があります。

自分はメンタル強い方だと感じでいた私ですが、退職前にとてもつらい状況になり、適応障害になりました。一時期は「自分が自分でなくなってしまう。頭と心がゆがんでしまいそう。今後の人生、自分らしく生きることができなくなるのではないか。」と感じていました。

就職する前から退職を想定している方は少数だとは思いますが、重要なことなので把握しておいてください。

自衛官の退職までに要する期間は、短くて3ヶ月、緊急性が無い場合は1〜2年かかります。退職までの流れについては、こちら記載しています。“現役国家公務員が語る”退職が決まるまでの流れ〜自衛隊幹部の場合〜

 

 自衛隊看護師の魅力

では!ここから自衛隊看護師の魅力について語らせていただきます♡

 特殊性

・射撃(拳銃、小銃)

・災害派遣

・各種検定(体力検定、射撃検定、格闘検定、スキー検定など)

・入校(幹部学校、技術課程)

・教育や研修(英語課程、戦術的救護を学ぶための海外研修など)

・訓練(衛生部隊としての訓練、他職種部隊との共同訓練、海外の軍隊との合同訓練など)

・色んな制服を着ることができる(制服、迷彩服、白衣)

・大学院、認定看護師になるための学校への入校

 

これらは、他ではなかなかできない貴重な経験です。好奇心旺盛な私にとっては、とても魅力的で学びが深く視野が広がるものでした。お金を払ってでも参加したいこれらの内容を、私は給料をもらいながら、時にはプラスで手当を貰いながら経験させてもらいました。本当に貴重な経験です。

体力を維持することも自衛官の任務の一つなので、勤務中に堂々と運動ができるんですけど、これってすごくないですか?もちろん他の仕事が忙しい場合は運動できませんが、自衛隊ってあらゆる職場で運動することが良いことと認識されているので、勤務中に毎日ランニングに行っても、周りからは「よく運動してて偉いな」と捉えられたりします。

 

 様々な仕事内容

・総理大臣官邸

・学校教員(防衛医科大学校看護教員、各地準看護学校教員)

・病院内の看護業務以外の仕事(総括班での事務的な仕事、教務班での教育的な仕事など)

・部隊勤務(自衛官が勤務する駐屯地内で、毎日迷彩服を着て訓練をしたり、自衛官の健康管理をします)

今の仕事に疲れたな〜と思っても、キャリアを捨てずに仕事内容を変えたり、仕事に合わせて住む場所を変えることができます。今の日本だと、転職すると給料が下がりがちなのが現状です。キャリアを継続しながら様々な仕事を経験できるのが、自衛隊看護師です。

階級制度

特に問題を起こさない限り、徐々に階級が上がっていきます。問題というのは、犯罪だったり、規則違反のことを指しますので、大半の人は気にしなくて大丈夫です。

自衛隊の中で看護師は、特殊な階級の上がり方をすると感じています。

自衛官の中でも幹部は総数の中で1割弱しかいない存在です。

ですが、自衛隊看護師は全員幹部学校に行き、幹部になる道が用意されています。もちろん幹部になると給料も上がります。大学入試だと受験時に偏差値が高いのは、看護師よりも放射線技師や理学療法士、作業療法士ですが、自衛隊に入ると放射線技師、理学療法士、作業療法士の方は、全員が幹部学校に行く道を用意されているというわけではありません(幹部になる・ならないを選択できるというふうに捉えることもできます)。

出会いが圧倒的に多い(女性も男性も)

自衛官の9割は男性です。2022年時点で自衛官の女性の割合は8.7%です。女性の割合が少ないので、はっきり言って女性自衛官はモテます!看護官なら尚更です(笑)。病院で勤務をしていても、研修医の方や自衛官の患者さんとの出会いが多いし、部隊勤務だと周りはほとんど男性です。ちなみに、女性自衛官の結婚相手の8割は自衛官と言われています。

男性の場合も、看護学生中と病院勤務中は周りの勤務員はほとんど女性です。自衛隊の看護学校は全寮制なので、他の看護学校より関係が濃密で、精神面や成績が良いタイミング・悪いタイミング、ピンチの時の状況も把握できるため、相手の本性が分かるという面ではパートナーを探すのには良い場所だと思います。

自衛隊ならではですが、「食堂で見てかわいいと思った」「訓練中に見て一目惚れしました」と言って、後から知り合いを通じて探してもらったり、追いかけて声をかけてもらったり、という経験は私もしました。自衛官の患者さんと自衛隊看護師の入院をきっかけにお付き合いが始まるエピソードもよく聞きます。

なので、自衛官と付き合いたい・結婚したいという方は、そのために入隊するのもひとつの選択肢ではありますよ😊♡

 

さいごに

職業の選択肢としては、公務員看護師とても良いものだと思います。実際に15年ほど現場を経験した私がお伝えしたデメリットや注意点を踏まえた上で、前向きに選択してくれる人が増えれば嬉しいな〜と思います。

 

  • この記事を書いた人

まい

30代2児の母にして国家公務員(自衛隊看護師)を退職・長い通勤時間からの卒業、在宅ワークで資産を安定させながら家族時間を確保・公務員退職や在宅ワーク、看護師バイト、育児の情報発信をしています・モットーは「のびのび生きる」

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